ジャパンカップ2019で使用しているマシンの紹介です.
2019年のジャパンカップは4つのレイアウトがあり,会場などによってレイアウトが変わるようになっております.今回の記事で紹介するマシンは[SOUTH・サウス]で行われたレースで使用した1台の紹介になります.
” 出典:タミヤ,富士通 乾電池 提供 ミニ四駆ジャパンカップ2019 総合案内,https://www.tamiya.com/japan/mini4wd/japancup.html ”
マシンの全容は下の写真のようになっております.提灯はフロントから伸ばしており,前後に左右独立式のスライドダンパーを使用しております.タイヤは前にスーパーハードのハーフタイヤ,後ろにローフリクションのハーフタイヤを使用し,ライジングファントムチェンジャーでのトルクを確保しつつスロープのぼりでの飛距離を抑えることをねらってみました.ブレーキは前に青ブレーキ,後ろにマスキングテープで隠した青ブレーキと右前のローラー前方に赤ブレーキを貼っております.
以降ではこのマシンの過去のマシンと仕様が大きく異なるところや,特徴的なセッティングについて説明していきます.
また,左前のローラーは少し高い位置に2段アルミローラーを使用し,その下にはに850ベアリングを取り付けております.これはスロープのぼりからの富士通ホップへの対策で,フロントローラーが接触した際にややアウトリフトするような姿勢をつくりつつ,壁面に対して食いつきの良いローラーでしっかりとコースに入ることを意識したものです.
右前はデジタルカーブでの減速を大きくするために赤ブレーキをローラーの前方に貼っています.このブレーキはカーボンの端材で作成した部品に貼っており,この部品はブレーキをかけた際に回転しないように2つのネジを通すような構造にしています.
また,右側のスライドダンパーは下の動画のように左右の平行移動と連動して回転するような機構になっており,これによりローラー前方のブレーキがしっかりと壁面にあたるように調整しております.
次に提灯ですが,支柱の位置を変更したことで低い位置では提灯のアームとAパーツのギア部分が干渉してしまいます.そこで,アームの高さを上げることでギアカバーを避けています.
また,ボディはアームではなく電池をたたく渡し部分に固定することでアームの高さに関係なく低く乗せることが出来ました.今回の場合だと以前のマシンよりもボディは低い位置に載っています.
おわりに:
今年のジャパンカップは当初,デジタルカーブでの減速をするためにいろいろつけてみましたが,結局のところこのようなカタチにおさまりました.また,他のレイアウトではスロープのぼりからの富士通ホップが関門となるようなものもあり,それ用のブレーキなども作りましたが,一定の効果を得られたものの見た目や取り回しについて満足できておらずご紹介には至りませんでした.もし,また使うような機会ができた場合にはブラッシュアップしたものをご紹介できればと思います.
おまけ:
ここに掲載したセッティングで参加した東京3Dの走行動画を以下に掲載しました.残念ながらあまり対策をしていなかったキッカーフラップにてコースアウトしてしまいましたが,デジタルコーナでの減速の具合やその他セクションでの速度はぼちぼちだったので方向性は悪くなかった気がします.
・ギヤ比:3.7:1
・電池:パワーチャンプRS(3.15V)
・重量:125.3 g
更新履歴:
19/09/08 公開
2019年のジャパンカップは4つのレイアウトがあり,会場などによってレイアウトが変わるようになっております.今回の記事で紹介するマシンは[SOUTH・サウス]で行われたレースで使用した1台の紹介になります.
” 出典:タミヤ,富士通 乾電池 提供 ミニ四駆ジャパンカップ2019 総合案内,https://www.tamiya.com/japan/mini4wd/japancup.html ”
マシンの全容は下の写真のようになっております.提灯はフロントから伸ばしており,前後に左右独立式のスライドダンパーを使用しております.タイヤは前にスーパーハードのハーフタイヤ,後ろにローフリクションのハーフタイヤを使用し,ライジングファントムチェンジャーでのトルクを確保しつつスロープのぼりでの飛距離を抑えることをねらってみました.ブレーキは前に青ブレーキ,後ろにマスキングテープで隠した青ブレーキと右前のローラー前方に赤ブレーキを貼っております.
以降ではこのマシンの過去のマシンと仕様が大きく異なるところや,特徴的なセッティングについて説明していきます.
フロントローラー
フロントローラーは左右共に9-8mmの2段アルミローラーを使用しております.公式大会などの5レーンのコースを使用したレースでは,セクション間での壁面の段差やデジタルカーブ対策で19mm径などの大きなローラーを使用するのが一般的です.しかし,今回のレイアウトではデジタルカーブであえて減速することでデジタルドラゴンバックでのコースアウトを防ぐセッティングが有効であるため,デジタルコーナーでの減速が大きな小径のローラをフロントに使用しました.また,左前のローラーは少し高い位置に2段アルミローラーを使用し,その下にはに850ベアリングを取り付けております.これはスロープのぼりからの富士通ホップへの対策で,フロントローラーが接触した際にややアウトリフトするような姿勢をつくりつつ,壁面に対して食いつきの良いローラーでしっかりとコースに入ることを意識したものです.
右前はデジタルカーブでの減速を大きくするために赤ブレーキをローラーの前方に貼っています.このブレーキはカーボンの端材で作成した部品に貼っており,この部品はブレーキをかけた際に回転しないように2つのネジを通すような構造にしています.
また,右側のスライドダンパーは下の動画のように左右の平行移動と連動して回転するような機構になっており,これによりローラー前方のブレーキがしっかりと壁面にあたるように調整しております.
連動式ピボットスラダン pic.twitter.com/fPvtKoHWi1— マツ (@drm272) 2019年7月8日
フロント提灯
別の記事で紹介したものから,支柱となるネジの位置を変更しました.このネジはローラーステーの固定の役割もあるため,構造的にネジ山があらわになった場所を支点にしなければなりません.そこで,摩耗を抑えるために2段アルミローラー用の真鍮スペーサーを支柱となるネジに通して,提灯のアームの穴も3mm程の穴に拡張しております.また,提灯のアームに取り付けられたゴムは,提灯を持ち上げるように力が働くように巻いております.こうすることでスロープのぼりでのコースアウトがしにくくなったので使用しておりました.次に提灯ですが,支柱の位置を変更したことで低い位置では提灯のアームとAパーツのギア部分が干渉してしまいます.そこで,アームの高さを上げることでギアカバーを避けています.
また,ボディはアームではなく電池をたたく渡し部分に固定することでアームの高さに関係なく低く乗せることが出来ました.今回の場合だと以前のマシンよりもボディは低い位置に載っています.
おわりに:
今年のジャパンカップは当初,デジタルカーブでの減速をするためにいろいろつけてみましたが,結局のところこのようなカタチにおさまりました.また,他のレイアウトではスロープのぼりからの富士通ホップが関門となるようなものもあり,それ用のブレーキなども作りましたが,一定の効果を得られたものの見た目や取り回しについて満足できておらずご紹介には至りませんでした.もし,また使うような機会ができた場合にはブラッシュアップしたものをご紹介できればと思います.
おまけ:
ここに掲載したセッティングで参加した東京3Dの走行動画を以下に掲載しました.残念ながらあまり対策をしていなかったキッカーフラップにてコースアウトしてしまいましたが,デジタルコーナでの減速の具合やその他セクションでの速度はぼちぼちだったので方向性は悪くなかった気がします.
・モーター:HD3 (30 krpm)JC19東京3Dの振返り pic.twitter.com/MYXSNbALag— マツ (@drm272) 2019年9月7日
・ギヤ比:3.7:1
・電池:パワーチャンプRS(3.15V)
・重量:125.3 g
更新履歴:
19/09/08 公開